内容説明
一九八六年、経済恐慌と戦争と疫病で人類は滅亡の危機に瀕していた。折りしもエクアドル崩壊の直前、ガラパゴス諸島遊覧の客船バイア・デ・ダーウィン号が何人かの男女を乗せて海へ漂い出た。進化論で知られる諸島に漂着したわずかな生存者が、百万年を経て遂げた新たな進化とは? 鬼才が描く旧人類への挽歌。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
72
感想を書くのか難しい作品ですね。解らない部分もありました。2015/10/16
若布酒まちゃひこ/びんた
31
ブログに感想を書きました。 リンクはコメント欄に貼っています。2016/06/06
かとめくん
24
久々にヴォネガットの長編を読了。相変わらずの文体と展開、厄介なキャラクターたち、屈折と誤解の上に成り立つ人間関係、加えて*。経済から崩壊していく世界のノアの方舟になった遊覧船に乗りあわせ出発するまでの皮肉で悲哀に満ちた人生模様。そしてなつかしのキルゴア・トラウトもちょっと登場。面白かったけど人には薦めにくい1冊かな。2015/10/13
chanvesa
21
「まあ、しかたがない―どのみち、あの男にベートーヴェンの第九がかけるわけじゃなし(311頁)」、私には非常にいやなジョークだ。ベートーヴェンもバカにされているみたいだ。キルゴア・トラウトはさすがに解放済みだが、その代わりにそのせがれが出てくる。過去の作品からまだキャラクターを引きずり出してくることも、私にとっては好みではない。全編エピソードやジョークの羅列や積み重ねするスタイルは、『デッドアイ・ディック』のそれをさらに進めている感があり、それも好みではない。2023/08/20
fseigojp
20
ガラパゴス諸島は、本当に進化論の揺籃であった こんな絶海の孤島に最初の動物たちは、どうやって来たのか? ヴォネガット後期はシニカルな終末論が目立つが、本書でもハイホーな勢いで、心地よい2016/07/18




