算盤が恋を語る話

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算盤が恋を語る話

  • 著者名:江戸川乱歩【著】
  • 価格 ¥330(本体¥300)
  • 東京創元社(2012/04発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488401115

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内容説明

“乱歩の前に乱歩なく、乱歩のあとに乱歩なし”と称される巨星が、こよなく愛した純粋本格に果敢なアプローチを試みた佳品「一枚の切符」を始め、「黒手組」「日記帳」「盗難」「夢遊病者の死」など執筆活動最初期の試行錯誤を通して生み出した色とりどりの短編十編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

135
★★☆☆☆ 初期の短編を10編収録。 どちらかというと外れの作品が集められている印象だが、いずれも軽く読めるのは良い。 強いて言えばリドルストーリーの『一枚の切符』とコミカルな恋愛物である表題作がお気に入り。2020/03/31

優希

114
面白かったです。初期の短編集なので、エログロ要素は少なめですが、その分、本格探偵小説が中心でした。こだわりのトリックに意外な結末と、流石としか言えません。乱歩作品の原点ですね。表題作はポケベルのもとのような感じがします。2016/12/17

ehirano1

72
表題作について。策士策に溺れるとはこのことかとwww。しかし何だかか嫌な感じはしない、苦笑いってところです。2023/03/07

安田

40
再読。初期作品集。【一枚の切符】本格物。線路で発見された博士夫人の死体。いわゆる乱歩的要素は皆無だが、なかなか面白い。【恐ろしき錯誤】妻を火事で失った男の狂気。まあまあ。【双生児】ある死刑囚が教誨師にうちあけた話。いくら双子とはいえ、こんなこと出来るのか。いや気にしてはいけない。素晴らしい雰囲気の一作。【黒手組】本格物。消えた令嬢と謎の暗号文。うん…微妙…。【日記帳】【算盤が恋を語る話】内気な男たちの暗号通信。こんな方法では想いを伝えることは、出来ないだろう。ユーモアとペーソスに満ちた二編。(続きます)2018/01/15

Ryuko

34
タイトルに惹かれて。乱歩短編集。ステキなタイトルの表題作は、奥手な男のちょっと間抜けな恋の物語。そしてもう1篇奥手な男の恋の物語「日記帳」こちらは切なく悲しい。他8篇。乱歩先生の色々な引き出しを見せて(読ませて)もらいました。乱歩自身による解説が1番面白かった。曰く「私のくせの変態心理的なものが出ていない作品はいつも評判が悪い」「私の怪奇小説のほうは大いに好評を博したのに比べて 、こういうトリックだけの純探偵小説は一向に歓迎されなかった」後世に読み継がれる数々の作品を残した大推理作家も悩んでいたのね。2016/07/27

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