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内容説明
「良妻賢母」が女性の理想像とされたのは大正デモクラシーからだった。近代化へ向けてそれがいかにつくられ、受けとめられたのか、豊富な資料から明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
銀木犀
1
39巻って何だ?という表示だけど、エラー?ふつうの新書です。大正時代に女性が良妻賢母というイメージを押し付けられて苦労していたさまが資料から読み解かれています。たとえば、女性が結核になって夫から離縁されることは仕方ない、しかし夫が結核になったことで女性から離婚したいと言うことは許されないような考えが主流だったらしいです。なんと不公平。リアル不如帰の世界。で、そういう世論をごまかす偶像が良妻賢母だったというわけ。「昔の女性は・・・」と現代の女性の品のなさを貶める人がいたら、ちょっと思い出したい内容。2012/02/17