内容説明
伯父の経理事務所に勤める私は、顧客の鉄工所経営者が会社解散を決意し、組合側と対立する真っ只中に飛び込んでしまった。その上、経営者がトーチカのような堅牢強固な蔵の中で急死するという事件に遭遇する・・・・・・!?「推理小説には持ちこみ難いユーモアや機智を、それとは目立たぬ程度に配分しつつ、綿密な密室事件を作り上げている」と、大下宇陀児が激賞した著者の長編第一作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たか
53
天藤真のデビュー作。ユーモアミステリの旗手と言われるだけあって、魅力的なキャラの面白さや軽妙な言い回し、ユーモアのセンスはさすが。 肝心のミステリ部分は、トリックがもう一つという感じもするが、意外な真相は一読の価値がある。C評価2019/02/09
セウテス
50
〔再読〕初長編作品。私が新書や文庫のミステリーを、読み出したのは小学校の五年生からで、辞書と格闘しながらでした。当時東都ミステリーという推理文庫があって、天藤氏は明るく読みやすい辞書要らずの珍しい作家さんで大好きでした。江戸川乱歩賞審査員の一人、大下宇陀児氏は「推理小説には持ち込み難いユーモアや機知を、めだたぬ程度に配分しつつ、綿密な密室事件を作り上げている」と、一番に推しています。ユーモアミステリーの先駆者であり、優しい目で人を観ているのが良く分かります。天藤作品は読むと、何故かほっこりして仕舞います。2015/03/08
たち
33
天藤真さんのデビュー作だそうで、なかなか意欲的な作品です。完璧な密室での不審死という、まさにミステリー好きには垂涎ものです。殺人なのか?自然死なのか?その真相はラストで明かされますが、いずれにせよ、この被害者(?)の悪行三昧に天誅が下ったとしか思えないです。2023/07/06
coco夏ko10角
29
ある会社社長が鉄壁の密室の中で死体に、自然死か、タイミングからして殺人か?まずはじまりの「人の一生を人生六十年」ですごく時代を感じた。真相は意外だったし、まだ何かありそう。全体的にユーモアミステリーな感じ。2020/11/24
エムパンダ
24
山奥の旧家の会社社長が完全な密室で急死。その場に巻き込まれた語り手の男・沖が飄々として頼りなげでいいキャラクター。どことなくユーモアな脳内のつぶやきを穏やかに感じていたが、終盤の怒涛の展開は読めなかった。そうだったのか…。ラストも素敵な締めくくり。真相がわかった上で再度斜め読みした。著者は初読みだったので、名作『大誘拐』はじめその他も読んでみたい。2021/12/07
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