盗みの文化誌

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盗みの文化誌

  • 著者名:泥棒研究会
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2014/06発売)
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  • ISBN:9784787230997

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内容説明

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人のあるところ盗みあり──ルパン対五右衛門、中国の死骸を使う恐喝、スリの生態と道徳、日本の作物盗み、ヨーロッパの骨泥棒などをエピソードもたっぷりに考察し、盗みも確たる文化現象であることを明示する。

目次

第1章 盗みの美学 野内良三 1 盗みの人間的側面 2 盗みと文化 3 盗賊・怪盗・義賊 4 悪のヒーローの条件 5 盗人にも…… 6 アンドロギヌスのあやかし 7 「小僧」づくし 8 鼠小僧神話 9 鼠小僧の真実 10 フランスの怪盗 11 ヴィドックの影 12 ヒョウタンからルパン 13 ルパンのプロフィル 14 ルパン対ホームズ 15 フェミニスト・ルパン 16 ルパンの美学 17 ルパンの変貌第2章 死骸の恐喝──中国近世の図頼 三木 聰 1 落語「らくだ」の世界 2 図頼とは何か 3 習俗としての図頼 4 『点石斎画報』「●★つかさがまえに点(読み:ちょう)★佃」の世界 5 図頼の心性──悲嘆と覚醒 6 威逼には図頼を 7 死を選択する人々と死骸を擡ぐ人々第3章 泥棒の道徳 村井和彦 1 盗みは悪いこと? 2 モーセの十戒 3 拝借すればいいのだ 4 英語の「盗む」 5 人間の行為はすべて…… 6 スリ団の暗躍 7 大阪のスリ 8 ロンドンのスリ 9 エリザベス朝の世界像 10 自然か技術か 11 スリの学校 12 仕立屋銀次は正義の人? 13 だますのは楽しい 14 首くくり役人の論理 15 さかしまの世界第4章 作物盗みのフォークロア 吉成直樹 1 名月は盗人の神 2 「十五夜盗み」の系譜 3 盗みのトートロジー 4 奨励される盗み 5 トミをめぐる習俗 6 盗まれる論理──果実盗み 7 「柿山伏」の背景 8 盗む論理(1)──十五夜の里芋盗み 9 盗む論理(2)──御神体盗み 10 盗みと相性第5章 骨泥棒 渡邊昌美 1 食卓の頭蓋骨 2 王家の骨 3 小塚原の刑場 4 産業スパイ 5 水の都ヴェネチア 6 馬の骨 7 偽遺物 8 モンテ・カッシーノ 9 骨、売るべからず 10 犯行の記録 11 記録の書き方 12 盗みの効用あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あお

8
 真面目な本だった。盗みを道徳的な見地から考察したり、世界の変わった盗みまで書かれている。 盗みは悪だが、貧乏人に盗んだ金を与える五右衛門のような義賊はカッコよく見えるし、スリのみせる鮮やかな技術に拍手を送りたくなるというのは同感・・ 芸術的なまでに昇華された技は、盗みは悪いという概念を飛び越えてしまうパワーがある。 まあ被害にあったら絶対許せないけど 笑 ただ もう少し有名なスリや泥棒の逸話が知りたかったな。2014/04/03

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