内容説明
入院中の長男を見舞う絹子。その姿を竹林の中から見つめるどくろが一つ。どこからともなく聞き覚えのある歌が流れ、絹子の記憶の底から、あの男の言葉が甦る……。(「骨」) 死んだはずの昔の女。突然、蒸発した学生時代の友人……。短編の第一人者が描く一文字題名の摩訶不思議な世界。あなたはもうこの恐怖から逃げられない。なるべく夜に読んでください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
35
骨 / 髪 / 湯 / 笑 / 旅 / 走 / 星 / 夢 / 猿 / 穴、傑作恐怖小説『夜に聞く歌』、夜に読む本。2015/06/29
リッツ
23
【日本の夏はやっぱり怪談】何十年かぶりに再読。丁度いい怖さの不思議な短編集、でもスタートの話は映像的に怖かった。揺れる人の心、誘惑と理性。やはり五感にうったえるものって見逃しちゃいけないと思った。でも時にはそっちを選んでしまうこともあるのかな、人間だもの。2024/07/12
takaC
8
傑作恐怖小説というだけのことはある。夜に読んではいけない。1994/11/11
MIKETOM
5
10編全てホラー。と言っても背筋がゾッとするようなものではない。微かにくるのもあるかな~って程度。一見ホラーだけど合理的説明をつけられるのもあるし。妙に可笑しかったのが『夢』。不思議な夢を見るのはいいんだけど、ラストの女房のぎこちなさがなんともたまらん。現実のほうがずっとホラーってことかな。そう言えば夢絡みの作品が3つ4つあった。不思議な夢、暗示的な夢、予言的な夢。それが呼び水になったり「近づいてはいけない」と戒めたり。阿刀田は一つのアイデアに複数のオチを考える作家で、そういう作品も多い。まあまあの一冊。2020/08/17
シルク
2
再読。ミステリーとしてはどれも薄味だけど、「湯」がなんとなく気に入った。2022/06/05
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