内容説明
1903年(明治三十六)、騎兵大尉仙石小一郎は、参謀次長田村怡与造(いよぞう)に特別諜報謀略将校として特別任務を命ぜられた。公使館付武官明石元二郎に極秘に文書を手渡すことの他に、シベリア鉄道の実態を調査することだった。また、諜報員梶村浩次は、白ロシア革命党員のフョードラと協力して情報を入手していく――。日露戦争前夜、ロシア革命の内情を描く、日本軍精鋭の諜報活動の実像に迫る会心作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HoneyBear
9
日露戦争の裏で、中国人、ハンガリー人、ロシア人に扮して諜報活動を行い、さらにロシア国内の内情不安(ロシア革命に繋る)を煽ってロシア帝国の継戦能力を削ぐことに尽力した日本人たちの話。ドイツ皇帝をして20万人の軍隊にも匹敵すると言わしめた明石大佐。その影で何人もが任務の為に人知れず非業の最期を遂げる。露帝国の秘密警察や革命勢力内にも二重、三重のスパイが暗躍。スパイ映画では描ききれないような複雑な諜報戦が進行していた。どこまで史実か知らないが、日露戦争の裏で後方撹乱に献身・暗躍した日本人がいたことに驚いた。2017/11/22
クイークェグ
1
どうして、先の戦争で明石大佐のような間諜が、ソビエトに潜入して居なかったのか?やはり昭和の参謀本部は、阿呆ばかりだったのかも知れない・・・⁈2014/11/09
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