内容説明
野末総子はバンクーバーへの独り旅の折り、ホテルで素敵なカップルを見かけた。その男に東京で再会したが、何故か男は迷惑そうに足早に立ち去った。その夜遅く、麻布署の警部補が総子を訪問。まさにその男と出会った時間に、バンクーバーでの連れの女性がガス中毒死したことを知った。(表題作)さまざまな男女の愛のありようを鋭く描く、本格推理傑作集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fumikaze
9
男女関係を取り扱った短編集(1991年)。子供のいない夫婦に「お子さんがいないのはどうしてですか?」と質問する刑事がいたり、「とても一人では生きていけない」という女性がいたり、…男女の心理には超疎い私にはピンと来ない話が多く古臭く感じてしまったが、現実は今でも(特に男性は?)そうなのかもしれない。いや~、結婚とか恋愛って面倒くさいなぁ、しなくて良かった、とつい思ってしまったのであった。2018/01/30
青
2
表題作、いくら真相が気になったからといってよく知りもしない男についていくとは、何たる勇気(苦笑)2010/10/30
Eri Asa
1
どの作品も面白かった。よく女性作家が書きがちな毒のあるホラーで終わらない、ちゃんと納得できる作品ばかりでした。後味は決してよくないけど、身近にありそうなリアリティが良かった。2016/09/26
はろ
1
短編集でやはりサクサク読めます。女って怖いです。2015/01/04
こちゃら。
1
6つの短編集。どれもすぐに2時間もののサスペンスの原作になりえる内容でした。2014/01/13