内容説明
前58年以降、数年にわたりカエサル率いるローマ軍が、ガリアからブリタニアにいたる広範な地域をローマの勢力下におこうとして遠征を試みた貴重な記録である。当時のガリアやゲルマニアの情勢を知る上で必読の書として知られ、また、カエサル自身の手によるラテン語で書かれた簡潔にして流暢な文体は、文学的にも高い評価を受けている。タキトゥスの『ゲルマニア』とならぶ古代研究の最重要史料。(講談社学術文庫)
目次
第一巻 一年目の戦争(紀元前五八年)
一 ガリアについて(1節)
二 ヘルウェティイ族との戦い(2─29節)
三 アリオウィストゥス(30─54節)
第二巻 二年目の戦争(紀元前五七年)
一 ベルガエ人との戦い(1─33節)
二 沿岸部族の征服(34─35節)
第三巻 三年目の戦争(紀元前五六年)
一 アルプス山岳戦の失敗(1─6節)
二 ウェネティ族とウネッリ族の反乱(7─19節)
三 アクィタニ人への遠征(20─27節)
四 モリニ族とメナピイ族への遠征(28─29節)
第四巻 四年目の戦争(紀元前五五年)
一 ウシペテス族とテンクテリ族の虐殺(1─15節)
二 最初のゲルマニア遠征(16─19節)
三 最初のブリタンニア遠征(20─38節)
第五巻 五年目の戦争(紀元前五四年)
一 第二回ブリタンニア遠征(1─23節)
二 エブロネス族の反乱とローマ軍の上官の敗死(24─37節)
三 ネルウィイ族によるキケロ陣営の襲撃(38─52節)
四 セノネス族とトレウェリ族の反乱(53─58節)
第六巻 六年目の戦争(紀元前五三年)
一 ガリアの反乱広がる(1─8節)
二 第二回ゲルマニア遠征(9─10節)
三 ガリアの制度、習慣(11─20節)
四 ゲルマニアの制度、習慣(21─28節)
五 エブロネス族への復讐(29─44節)
第七巻 七年目の戦争(紀元前五二年)
一 全ガリアの共謀と首領ウェルキンゲトリクス(1─13節)
二 城市アウァリクム占領(14─31節)
三 城市ゲルゴウィアの攻略放棄(32─53節)
四 ガリア人の総蜂起(54─67節)
五 城市アレシア占領(68─90節)
第八巻 八年目と九年目の戦争(紀元前五一年と五〇年)
一 ヒルティウスの序
二 ビトゥリゲス、カルヌテス、ベッロウァキ諸族の反乱(1─31節)
三 城市ウクセッロドゥヌム占領(32─47節)
四 カエサルとローマの政局(48─55節)
解 説
一 ガリアとローマ
二 ローマとカエサル
三 カエサルとガリア
四 『ガリア戦記』
1 題名 2 執筆の年代と動機 3 信憑性 4 ヒルティウスと第八巻
五 原典について
六 カエサルの年譜
専門語略解
地 図
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