内容説明
「乾杯!」景気よくビールの栓が抜かれる。どの社のどの製品と特に望む人は少ない。それなのに、シェアの差が歴然と表れるのだ。さらに個性的な地ビールも登場する。本書は大手四社でいちばん苦戦していたアサヒビールをコクとキレを謳い文句に立て直し、ユニークな経営手腕で後継者を守り立てた樋口廣太郎に肉薄、業界の真相を抉る。ビール通必読の爽快小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まつうら
24
アサヒビールのスーパードライ開発を中心とした物語だが、ビール4社のシェア争いに注目して読み進んだ。昭和63年のドライ戦争をきっかけに、消費者の嗜好にあったビール開発を各社がすすめたことは、とても興味深い事実だ。キリンが掲げる「フルライン戦略」。キリン追撃の先鋒サッポロは、黒ラベル主軸としながら、エビスビールなどで独自カラーを打ち出す。サントリーはビールがブランド志向となったことをチャンスとみて、モルツの育成をはじめる。この延長線上に現在のビール市場があると思うと、将来のビール開発が楽しみになる一冊。2022/03/16
けんこう
1
○2013/12/11




