内容説明
下着売り場ではパンティーの透け具合を調べ、撮影現場ではホメちぎってモデルを脱がせる。デスクに戻れば刺激的なキャプションをひねり出し、警視庁に呼ばれれば平身低頭して始末書を書く。それらすべてを「編集」の仕事として面白がれるエロのプロフェッショナルと呼ぶのである。シンボー流「面白主義」の原点がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツバメマン★こち亀読破中
18
桜田門からの呼び出しも何のその。エロ本(=ビニ本!)の編集者が、様々な創意工夫を凝らして若者たちに夢と勇気を与える1冊を完成させていく様子を南伸坊が克明に伝える。エロ本がまだ元気だった時代の話ですね。ネットの普及による打撃が叫ばれて久しいエロ本ですが、追い打ちをかけるように、2020年のオリンピックに向け、コンビニからも駆逐されると聞いています。がんばれ~。2017/01/09
阿部義彦
6
ブックオフでたぶん今は絶版であろう、懐かしい本をゲット。最初は情報センター出版局かららでた南伸坊さんの面白路線の出世作で御本人のイラスト付き。さる業界=エロ本業界のことでSさんとしてかの末井編集長も登場します。伸坊さんの軽やかで妙に突き放した癖になる文体が笑わせます。例→駅の階段を登りながら、つい、前を登っていくミニスカートの奥に、わりと努力した視線を送ってしまったりする。赤瀬川原平さん亡き今はこの著者にもまだまだひとあばれして貰いたいものです。本人伝説ももっとやれー。2015/10/26
Hiroki
3
文京区立図書館 いやはや巻末の解説に関川夏央さんが書いているが、本書は南伸坊の出世作ともいえる代物らしい。エロ本業界ならば野坂昭如の「エロ事師たち」も読んで感動した覚えがあるが、たしかに本書もエロい。伸坊の鋭利な刃物のような正直さは存分に発揮されている。アラーキーの”ラブホテルこそ写場である”思想に触れながら「ラブホテルのあの様態をわれわれはゴージャスという言葉で呼ぶ。ひたすら豪華にしようとして、どこか情なくなってしまう。あの状態が人間のオカシサではないだろうか。あのヒタムキさ、あの奇天烈さ、あのバカバカ2025/08/09
hibimoriSitaro
0
さすがに文体は古臭く感じた。80年代の軽薄体だもんなあ。しかしイラストの煽情っぷりは不滅。モノンクル誌で初めて見たときから今に至るも当時の南さんのタッチは好きだ。2014/09/17
ubunanna
0
ギャグが古いせいか、所々でつまずいたりはするけど面白かった。2011/09/22
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