集英社文庫<br> 渋谷ルシファー

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集英社文庫
渋谷ルシファー

  • 著者名:花村萬月
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 集英社(1994/03発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087481419
  • NDC分類:913.6

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内容説明

桜町は、いま渋谷・道玄坂でルシファーというバーをひらいている。そんな一夜…映子18歳が突如、訪れたことから、桜町みずから封印していた苦い出来事が強烈によみがえる。迷路にはまりこんだ青春、凄絶で不器用な愛と別れ――。さまざまな恋のありさまを、ブルースの旋律にのせて描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更夜

14
ハードボイルドであって、ブルース、音楽小説。堅気というよりヤクザな人びとが渋谷の「ルシファー」というバーに集まる。店長は、過去に暗いものもつ桜町という男。なんか、みんな格好良くて、読んでいてあまりにも自分に縁が無い事ばかりで、ちょっと照れてしまいました。でも、私的にはハードボイルド小説っていうものは、気取っていてそこがいいのであって、照れ照れしながら、夢中になって読むっていうのを20代の頃よくしていたのを思い出しました。なんか美男美女、音楽の才能がある人びとですがどこかヒリヒリしてる所が花村さんらしい。2015/10/15

Erina Oki

11
何かしら世間から外れた経歴を持つアウトローの登場人物たち。ブルースが彼らの人生を象徴し、支えている。恋愛小説であり、臭い成長物語である。2013/06/02

ごんちゃん

8
バー・ルシファーを舞台に繰り広げられる群像劇・・・ちゅうかバックにブルースが流れる甘酸っぱくイタい青春ものって言うか。花村萬月にしては、文章も内容もかなりまるい。文字にするのも恥ずかしい純愛と青臭さに、ちょびっとハードボイルドを振りかけた感じ、好きだなあ。2016/09/28

浮草堂美奈

4
まさに、アウトロー達の純愛傑作! ブルースというキーを軸に、登場人物の命が激しいリズムを刻む! ヤクザの曾賀が愛に殉じ、更に上のヤクザの市原さんが愛を掴み取る展開が素晴らしかったです!2014/09/27

さくら

4
バー・ルシファーのオーナー桜町の元に現れた、亡くなったかつての恋人の娘映子。ブルースと共に歩んだ苦く悲しい青春時代を背景にした恋愛小説・・著者は女性だとばかり思っていて読んでいたけど、描写がどうも男性っぽくて違和感があった。やっぱり男性だったんですね。。 映子が本当の恋愛と本当の音楽を感じて「私にもブルースがあります」と言い切っているところがぐっと来ましたね。。初めて読んだけど登場人物がやたら人間臭くて良かった。2012/02/23

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