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内容説明
他人と一緒にいるとあがったり、リラックスできないのはなぜか。それは精神的な自立ができていないからである。本書は、自我の基盤を強くする生き方をさまざまな角度から考察する。不安やむなしさが増幅していく過程を明らかにするとともに、自分が自分を好きになる四大法則、避けるべき八つの行動など、強い自分を作るための知恵をアドバイス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カピバラ
7
本文の一節に 自我の基盤が強固な人は何もしないのにやたらに疲れたりしないとありました。私は職場や家族の中で、誰かが不機嫌だと、それだけで疲れたり息がつまったりするので、つくづく基盤が軟弱なのだな~。自分を好きになる行動を積み重ねることで、基盤が強くなって、逆に自分を嫌いになる行動を積み重ねることで、基盤が崩壊がしていく。最後には、自分に直面するしかないのだ。
Bartleby
3
自分が誰かのために何かできたと思えた時、あるいはそれについて感謝された時、自分という不安定なものが少し定まるような気がして、そのことに救われることもある。でももし「やってやった」という意識で何かするならその行動は、相手を束縛して自分の望んだとおりの反応を得ようとする自己中心的なものでしかない。そんな言動を「親切」とか「やさしさ」とか「愛」とかのキレイな言葉で正当化せず、自分の中の未熟さや甘えから出たものとして認められるようになることが「自分」をつくることの第一歩なんだと思った。2011/10/01
seura
2
私が最初に読書にハマるきっかけになった本。すごく辛いとき、この本に救われた。
Atsuya Momotake
1
自分はなぜダメなのか、分かりやすく解説してくれる。ありがたい本だ。例えば次のことの理由が分かる:「最低の父親は、感謝を要求する父親であり、最低の母親は、『ママのこと好き?』ときく母親である」「マイナスの感情を持っていいが、マイナスの感情が動機となる行動はするな」「スランプは意思の力では脱出できない」「相手を軽く見ると、自分が嫌いになる」「あるがままになろうとすることは、あるがままではない」「甘やかされた子供は、将来うつになりやすい」「他人に同情を求めると、いよいよ他人の同情なしには生きていけなくなる」など2015/01/11
る
0
自分を責めることで自分の罪から許されようとしている。依存の心理を抜け出していない人間は「こんなにしてあげたのにこの態度は何事だ」「こんなにしてもらっては申し訳ない」そのような形でしか自分を認識できない。ありがとうと言える人は依存の心理を抜け出した人。自らの生ま生ましい願望を持つならば人の気持ちは明るくなり他人依存ではなくなり情緒的に成熟してくる。何をなすべきか知っている人は、人間的な温かさを思っている。自分にマイナスの感情を持つことを否定してはならない。禁止すべきはそのマイナスの感情に動機付けられた行動。2022/09/15