内容説明
「独り者学校」の必須課目は「同音異義語」に「公平感覚」、「ソプラノと油絵」ならびに「恋の確率」。「ドメスティックな女」が「石とダイヤモンド」の「薄い関係」に「景子の家」で「猫を数えて」いたら気がついた……。阿刀田ファンおまちかね!! 男と女の愛のレッスン10教程。素敵な恋の成就が修了証の代わりです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
94
面白かったです。男女の愛のレッスンのような恋の物語が詰まっていました。男女間の話は下手すればドロドロしがちですが、阿刀田さんの手にかかると微妙なブラックさが入るのがいいですね。素敵な恋に皮肉のスパイスをかけた最高の恋愛を楽しみました。2017/05/26
takaC
52
「阿刀田高依存症」：阿刀田高の小説は、あとをひく。いったん味を覚えてしまったら、一冊、また一冊、と手をのばさずにはいられなくなる。（都築直子）2014/05/26
takaC
9
依存症の自覚はあるが禁断症状まではまだ遠い。（1993年11月）1993/11/14
KAZOO
7
この作品集には10の短篇が収められています。私はあまり男女間の話は好みではないのですが、阿刀田さんくらいの話であれば読めてしまいます。あまりどぎつくないからなのでしょう。いかにもありそうな話ばかりです。2014/05/07
ペプシ
6
★★★ 良くも悪くもの評価。時々すごい切れ味の本を書いてくれるの阿刀田先生だけど、この本ではそれ程衝撃的な話はなかったかな。。。一番好きな話は「同音異義語」現代では味わえない面白い知恵もあります。「薄い関係」は奇妙に怖い、この書き方は阿刀田先生にしか書けないですね。あとがきに記載されていた「ペア・ハイフン」のマジックには感動しました、阿刀田高先生の魅力に少しだけ近づけたような気がします。2019/07/30
