集英社文庫<br> ことばの国

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集英社文庫
ことばの国

  • 著者名:清水義範
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 集英社(1993/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087480764
  • NDC分類:913.6

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内容説明

日本が英・米・豪、そして中国と開戦。英語と漢語、漢字までも敵性語となったとしたら!? 偶然送信されてきた、間違いファクシミリが引き起こす大乱戦珍騒動。曖昧なファッション用語が招くフツーの生活のコンラン、ドタバタ……。氾濫する外国語。使用禁止ことわざ。スピーチ。あらすじ。手垢のついた言い回し。廃語辞典。討論。手紙などなど。ことばと言葉にたいする徹底究明的パスティーシュ小説集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

89
言葉について様々な視点から斬りこんで遊び倒す、言葉遊び短編小説集。面白かったのは、「ことばの戦争」。現代で、英米豪と戦争になり英語が敵性語になった時の親子の会話。ロックが叫音楽、ヘビメタは重金属風、パンクロックバンドは破裂風叫音楽隊に。これだけでも大変なのに、さらに中国とも開戦!漢語も敵性語に。大和言葉で会社の会議。ウィスキーは湯気冷やし麦酒、宣伝部は売りの司。関西弁で乗り切る宣伝部員、発言が全部和歌になる部長、古文をごちゃ混ぜにしてニュアンスだけ伝えてくる社長など、各人の個性にも大いに笑った。2016/05/13

あーさん☆本に埋もれてます(⁠╯⁠︵⁠╰⁠,⁠)

26
高校で読んだ本。

RED FOX

13
日本語にまつわる短編集。「ファクシミリ大乱戦」の果てしない阿呆っぷり。「手紙の書き方」の教養あふれる阿呆っぷり。圧巻はドラマにもなった「言葉の戦争2」・・・個人的にはこの頃のチミズヨチノリは天才の名をほしいままにしてたピークだと思ってます。2015/01/29

Kaz

11
言葉についての切り口が面白い。普段何気なく使っている「言葉」を、深く掘り下げたなかなかの秀作です。2015/04/16

との@恥をかいて気分すっきり。

8
1993年発刊した本。つまりこの感想を書いている20年前、バブル崩壊の時期のため、まだ世の中はのほほんとした雰囲気があり、所得の格差や貧困の広がりは表立っていなかった。ことばの落とし穴を指摘する清水氏の言葉の中には「総中流社会となった今」などの記述があり、良くも悪くも時代の違いを感じさせる。 しかし、それでも言葉をめぐるあれこれの考察は非常に面白く、また日本語としての奥深さも感じ、新たな発見がある。2013/02/21

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