剣の道殺人事件

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剣の道殺人事件

  • 著者名:鳥羽亮【著】
  • 価格 ¥598(本体¥544)
  • 講談社(2014/04発売)
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  • ISBN:9784061854413

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内容説明

衆人環視の中での殺人事件は、両国N大講堂で開催された全日本学生剣道大会の決勝戦で発生した。殺されたのは武南大の副将石川洋。京都体育大の岸本三段と対戦中のハプニングであった。岸本犯人説が有力となるが、捜査は難航する…。

目次

第一章 切落之事
第二章 狐疑心之事
第三章 目心之事
第四章 二之目付之事
第五章 斬春風之事
第六章 松風之事
第七章 遠近之事
第八章 風水之事
第九章 無他心通之事
第十章 残心之事

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

8
乱歩賞。 気になって読んでみました。 剣道にはあまり詳しくないのですが、楽しめました!2014/07/18

MIKETOM

6
第36回乱歩賞。剣道の試合の決勝戦。対戦中の選手の片方が突然苦しみだして倒れる。その腹部には凶器が刺さってた。しかし、衆人環視の中、誰も刺さる瞬間を目撃した者はいない…。というのがメイントリック。人間関係を軸にして物語が進む。犯人はさほど意外ではない。しかし、徐々に真相が明らかになっていくその過程を紡ぐ作業がうまい。犯人のラストの身の処し方も納得。ただまあ、この殺害方法はあまりにも困難かつリスキーなので実際にこれを行うのは無理だろうなあ。それから、主人公があっという間に女を変えるのはちょっと…(苦笑)2017/10/15

もりの

5
第36回江戸川乱歩賞受賞作。剣道の試合中に殺人事件が発生、その後2件の殺人事件も。犯人は誰?トリックは?と楽しみながら読めた。王道のミステリーという感じで好きだった。2022/01/26

さくら

2
「剣道の全国大会の決勝戦。 観客の目の前で対戦中の一方が刺される! しかし誰も犯行の瞬間を見ていない」というスタートはインパクト大。 何となく先は読めてしまいましたが、剣道をやっていた人には頷ける事も多く、楽しめる話なのではないかと。2012/10/19

ケイト

1
歴代の乱歩賞の中でずっと気になってました。冒頭、出来事と人物名が次つぎならぶのでやや読みにくいのですが、ここは謎を見せる段であるとわかり、事実探偵役が登場してからは登場人物の像も際立って読みやすくなります。事件の背景は面白かったのですが、密室の謎はいまとなってはオーソドックスなもので、刑事さんたちすこし話をおおきくしすぎている感が(笑)。大学生という年齢も、最良の設定でしょう。タイトルもそのものずばりで、犯人の結末にこそ納得いかないものの、その意味を考えると、ひとつのふさわしいしめくくりなのかと想います。2019/05/16

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