光文社文庫<br> 殺意の爪 - 長編推理小説

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光文社文庫
殺意の爪 - 長編推理小説

  • 著者名:小池真理子
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2014/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334717124
  • NDC分類:913.6

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内容説明

怒鳴り合う声、立ち去る男、長く続く女の悲鳴。――同じマンションで愛人を待つ木部比呂子はそのとき不審な思いにかられた。翌日、その部屋から布施夏美の死体が発見され、夏美の恋人が逮捕された。「彼はシロだ」真実を知る比呂子はしかし、不倫の恋の発覚を恐れて口を噤んだ。秘密に怯える彼女の前にあらわれた男は!? 赤いマニキュアの謎。日常の中にある恐怖。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

26
殺人事件で容疑者が逮捕される。しかし真犯人は別にいる。それは誰か。小池真理子の『殺意の爪』は、巧みにミスリードを配置し、読者を翻弄する。いかにも怪しい人物、不自然な人物、まったく怪しくないからこそ推理小説の犯人に相応しいと思わせる人物、つまりはここには、犯人がいっぱい、なのだ。しかしこの小説は、単にミスリードの巧みさで済まない深さがある。誰もが犯人に思える構造は、誰もが罪を犯してしまうかもしれない現代社会を痛烈に照らしている。2021/07/27

りん

2
解説にもある通り、"サスペンス小説"として面白い作品だったと思います。ミステリー小説としての側面ももちろんあると思いますが、派手なトリック、どんでん返し等はなく、しっかりと文章を読んでその中でちょっとずつ犯人がわかっていくような感じでした。この手の作品はしっかり読める文章じゃないとすぐに飽きてしまうのですが、この作品はしっかりと最後まで読ませてくれました。若干、人間ドラマに?がつく説明不足感のある点もありますが、特に破綻しているわけではなく、ある意味これがちょうどいい文量だったのかもしれません。2022/11/09

ゆきち。

2
犯人わかった。ミスリードの配置は流石だった。2013/01/20

dra-wrappin

2
意外にコメントが少ない…。こういうタイプのミステリィは純粋にハラハラどきどきさせてくれて、好感が持てる。本当に最後の方まで登場人物を何人も疑わせるように、筆が進められる。そして…。というありがちといえばありがちだが、私は充分に楽しめた。やや折原一氏を彷彿させる展開ではあった。2010/07/21

mi~~mi

2
今まで小池さんの恋愛ものを読んでいましたが、これはサスペンスものでかなりハラハラドキドキでした。小池さんの今までにない感じがとても面白かったです。2009/10/30

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