芸術の空間 造形芸術の言語への道

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芸術の空間 造形芸術の言語への道

  • ISBN:9784787270399

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内容説明

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理論による芸術からの空間の剥奪に抗して──。彫塑性や色彩感という、概念の一般性のなかに包摂しえない個別的なものを、それ自体として把捉し、芸術の空間そのものが設定している運動のあり方を再考する。美学の因習からの脱却。

目次

序1 芸術と現実 (1)建築としての芸術 (2)技術 (3)形象としての芸術2 芸術と空間3 実現──ジョルジュ・ブラックのキュビスムに寄せて (1)芸術におけるアクチュアリティの問題 (2)絵の解明 (3)結語4 肉体感──アントニ・タピエスの作品について5 「芸術作品の根源」と現代芸術 (1)現代芸術と現代 (2)世界の組み立て──表象に抗して (3)出来事としての現在性──対象性に抗して6 家・塔・広──ヘルダーリンと建築訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kthyk

12
イェーニッヒは20世紀に入り、改めて芸術とは何かを問う。18世紀以降、近代市民のイデオロギーとしての芸術は神話や宗教からはなれての「自律」がテーマ。芸術の「自律」とは、アリストテレスの模倣(ミメーシス)ではなく、新たな世界構築。建築はもはや世界模型・ミメーシスではなく、現実。それは唯物論、技術論、美術様式論に支えらたリアルな世界。そしてイェーニッヒは言葉なき時代の建築に触れ、19世紀のヘルダーリンの詩について語っている。ヘルダーリンはベンヤミンが関心を高め、その後、多くの建築家に関心を持たれている詩人。 2020/12/18

ひろ

5
「芸術と空間」美学要素満載すぎて、うまく自分の研究には使えなさそう…。というか、やっぱり『存在と時間』の攻略が必要?2014/08/19

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