内容説明
有り金全部をばくちですり生きる望みをなくした勝五郎は、自殺を思い立つ。だが、”悟りを開かぬ人間がみずから命を絶てば、必ず地獄に落ちるぞ…”と止めに入った和尚から聞く地獄の話に勝五郎は死ぬのを思いとどまった。煩悩と迷いのこの世から、ほとけの悟りの世界に近づくための教えを学び、勝五郎は心を入れかえていく。布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智恵を生活に生かすすべがやさしく説かれる。
目次
１ 此岸と彼岸
２ 布施
３ 持戒
４ 忍辱
５ 精進
６ 禅定
７ 智恵
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しげ
9
京都の六波羅蜜寺に行くので読んでみました。六波羅蜜の教えを身近な例に落としこんであり、とても理解しやすかったです。仏教の教えは「のんびりと、がんばりすきずに、当たり前のことをきちんとやる」ということだと知り、親しみを感じました。和顔愛語や中道など、仏教のすてきな考え方を日常の中にちょっとずつ取り入れていきたいと思いました。2013/02/25
このり
0
六波羅蜜は、深いです。実践しないと意味がない。でも、できないのも人間だから。2017/05/18
