内容説明
日本文化の底流にある死生観や社会観を『古事記』『日本書紀』に見直し、家族を中心とする祭儀の中に生きてきた神道から日本人の姿を問い直す。
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目次
第1章 神々の世界
第2章 神と仏
第3章 失われた家庭
第4章 罪とケガレ
第5章 神との共食
第6章 神道のバック・ボーン
第7章 日本型デモクラシー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由田 忠
3
神道関係の本を読んできて、神道の専門家の話を聞かなければダメなのではと思って読んだ。やはり当事者の話を聞かないで勝手な議論してはダメだ。まだ分からない部分があるものの、かなり疑問が晴れた。上田賢治はハーヴァード大でキリスト教神学も学んだ神道研究者。p204に「自分たちの民族としての生活が始まったときに、日本人がほぼ共通に生活信仰として持っていたもの、それを仮に神道」と呼ぶと。正月は年神様を迎える庶民の祭りと解説されると、いつから始まったか定かでないが、こうした日本人的「信仰」があったのだろうと思う。2014/04/20
れどれ
1
宗教としての神道、習俗としての神道、日本人の価値体系の表れとしての神道、その歴史、仕組み、行く末…などがイキイキと語られ、ひと段落も退屈させられない。専門家である上田先生が他宗教にも造詣が深いようであるから語り口に説得力がある。一章読み終えるごとに一章読みなおすほど面白かった。2019/10/16
志田健治
1
たいへん勉強になりました。