祥伝社文庫 河馬の夢

著者名：清水義範

祥伝社（2014/02発売）

• ISBN：9784396322960

内容説明

ＴＶクイズ番組のアブナイ内幕（「世界の国からこんにちは」）、ラジオの解答者を襲った身も凍る電話（「こだま電話相談室」）、米国人団体を率いて絶体絶命に陥った女子大生（「帰国子女京都観光ガイド」）、商社マン4人による知ったかぶり世界ことわざ合戦（「急がば回れ」）ほか…前人未到のギャグ満載で平成の金満ニッポン人に贈る抱腹絶倒、爆笑保証の傑作小説集！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[hiroshi0083]

1990年に発刊された単行本の文庫版として93年に出された、短編小説8篇から成る一冊である。 本書の大きな特徴は、前半の4篇と後半の4篇で作品の傾向がはっきりと分かれている点である（もともと書き下ろし単行本のようなので、意図的な並べ方なのであろう）。 前半4篇については、現実をかなり誇張した非現実的な――SFなどによく見られる空想世界ではない――シチュエーションに置かれた登場人物のリアルな思量が描かれる。漫画的な風刺がメインと言えるだろう。（コメントに続く）

2022/11/19

[みけ]

世界の国からこんにちわ。こだま電話相談室。帰国子女京都観光ガイド。急がば回れ。読者のお便り。大胆不敵の東京案内。アホダラ教。河馬の夢。～河馬にお英語はヒポポタマスという。