内容説明
『本の雑誌』が生んだ異色のエッセイスト・キムラ弁護士。椎名誠、沢野ひとしとの「同級生極貧ビール盗み司法試験コタツ勉強プロレスごっこアパート共同生活」は本書にも詳しい。――正義の味方“月光仮面”に憧れて、司法試験一発合格。司法研修時代、長崎に残した“飲屋”のつけ5万円をものともせず、本業は一貫して、弱者・庶民の味方。軽妙な筆が綴る弁護士の真実。
目次
1 あゝなつかしや青春篇
2 夜毎のカラオケ飲酒篇
3 かくもあやしき探険篇
4 わたくし大好き娯楽篇
5 読んだふりして読書篇
6 やっぱり弁護士激怒篇
7 ついついしゃべる秘密篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OHモリ
20
・何年も前に購入したものの途中で読むのを止めていた本。ひさびさに「哀愁の町に霧が降るのだ」を読んだ勢いで読むととっても面白かった。・バブル前、シーナさんの仲間でお父さん的立場の変人弁護士木村さんが勢いで書いてしまった文章を本にした感じ。何でも書けば売れるぞみたいな・・・文体も何となくシーナマコト的だなあ。・でも面白かった!八丈島のカラオケでロックンロールウィドウを熱唱する木村弁護士の姿が目に浮かぶ。 ・サラ金被害者救済で活躍していた木村弁護士さん、一時期はTVにも出ていたけどいまはどうしているんだろうね?2023/07/28
阿部義彦
17
椎名誠さんの克美荘時代の同居人であり、皆から父ちゃんとも呼ばれて、下宿でも勉強に励み見事司法試験にも一発で合格した弁護士の木村晋介さんが「本の雑誌」に連載したエッセイです。名前には聞いてましたが、現物読むのは初めてです。相当昔なので、江川の謎の一日の話題や清原君桑田君などが騒がせていた頃です。圧巻はその当時、小岩駅で克美荘が有るか探したら、そのままで残っていて、覗いてたら中から声を掛けられ、世話になったおばちゃんがそこを管理していて、よく遊び相手した娘2人も結婚して子持ちになっていた事。後に再会で感無量!2024/05/08
クジラ
2
シーナ氏の仲間であり、弁護士である木村晋介のエッセイ。書かれた時代は20年以上前。バブルの直前、オイルショックを過ぎて曲がり角に来ているこの時代の匂いを感じれるこの頃のエッセイは、何か好き。木村晋介の面白人生にも、なんかいい。うらやましい。2011/09/18