日本における科学研究の萌芽と挫折 - 近世日本科学史の謎解き

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日本における科学研究の萌芽と挫折 - 近世日本科学史の謎解き

  • 著者名:板倉聖宣/中村邦光
  • 価格 ¥5,500(本体¥5,000)
  • 仮説社(1990/05発売)
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  • ISBN:9784773500943
  • NDC分類:402.1

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内容説明

明治維新以後,日本は急速に欧米諸国の学問を模倣してきたが,それまでの日本には科学-和算や医学・本草学以外の学問は存在しなかったのか。ガリレオ・ガリレイは,てこの原理や浮力の原理,物質の密度などに興味を持ち,弾丸の描く弾道や物体の落下現象に興味を持って研究して近代科学を築いてきた。日本にも欧米諸国と同じ自然現象があり,てこの原理を利用した「さお秤」があり,弾道の軌道の研究が行われていて,物質の密度の表も作られていて,技術もあったはずなのに,なぜ近代科学が生まれなかったのか。

 本書では,さまざまな資料を集め,弾道研究=2次関数・放物運動の研究,金属と水の密度の研究,円周率の変遷の研究などの点から「日本に科学が生まれそこなった歴史」を論説する。単に史実を列挙するのではなく,科学研究の方法を具体化し,あらゆる人びとを説得しようとする気迫さえも感じさせる論文集。 

★★ もくじ ★★
・ 日本における初期の弾道研究
  日本最初の放物線弾道
・ 『改算記』の放物線弾道はいかにして得られたか
  日本における初期の弾道研究(2)
・ 『改算記』の弾道表輸入説の検討
  ヨーロッパと日本の弾道研究の諸事情
・ 野沢定長『算九回』(1677)における弾道学の法則
  物理現象に関する日本最初の数学的理論とその起源
・ 力学に関する基本的な術語の形成過程
・ 初期和算書における金属と水の密度の値
  その伝承と改善
・ 1660年以後の和算書その他における金属と水の密度の値
  その停滞と退歩
・ 江戸時代の円周率の値
  江戸時代の学問と通俗書の間
・ 円周率3.14の受け継ぎと定着の過程
・ 円周率3.14の動揺と3.16の復活の謎
・ 日本における「てこの原理」の数学的理解の歴史
・ 日本に物理学が生まれそこなった歴史
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はたすぎ

0
うーん。 文体が古いのか、ネガティブな観点から話が進むからなのか、検証にかかる手続きも曖昧なような。仮定は抽象的だって判ってはいるけど、なんだかんだ言って算術ディスってるよね。2017/01/27

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