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内容説明
自己卑下、他人への依存・反発、嫉妬、焦燥……。人間は誰でも心に傷を負っている。生きるのが苦しい人とは、そんな心の傷を否定し、自分の意識から追放しようとする人である。――「自己卑下する人ほどミスを重ねてしまうのはナゼか」「“~すべき”でがんじがらめの人には他人の言葉が耳に入らない」など、本書では、自らを不幸にしてしまう心のメカニズムを分析。他人の顔色を窺うのではなく、ありのままの自分を認めて生きるための、心の手引書である。
目次
第1章 人づきあいを苦手にさせる原因は家庭内にある
第2章 そんなことでは人づきあいは下手なるばかり
第3章 不安な人の人間関係はしつこくなる
第4章 弱い人と強い人の人間関係はどこが違うか
第5章 人となかなか心がふれあえない原因を探る
第6章 こんな人とつきあうと、あなたはダメになる
第7章 親密な人間関係が持てるようになるには
第8章 自分を素直にぶつけられる人間関係をつくる
第9章 熱い人生を送るために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寛生
26
読みかけにしていて偶然本棚に見つけた。「たくましい人」同様いい本。芹沢さんの「家族という暴力」同様に今の自分に語りかけてくること、問いかけてくることが沢山凝縮されている。鏡のようになって、この本が自分を自分自身分析していく。しかし、例えば、ーー自分はその一員ではないがーブラック企業で働かざるおえない人間として、この時も本なんか読む時もなく、つき100時間の残業をこなし、転職さえうまくできない、失業するのもこわいという状況下にいたら、芹沢さんも加藤さんも何ていうだろう?2013/09/27
みどりむし丸子
3
なにかをしたいと思っても結局できないのは、本当にやると決断できていないからだ。確かに、必ずやりとげると思ったことはやりとげてきた、どんなに苦労しようとも。だから、今自分が悶々としていることも、結果的にまだやる気になれていないということなのである。それを教えてくれた本だ。2014/03/16
る
1
あなたは、小さい頃あなたにとって重要であった人の期待には添えない。しかし今、あなたの周囲にいる人の期待には添えるのである。なぜなら、あなたがあなたであることを期待しているのだから。心に葛藤のある人は、あなたがB君であること、C子さんであることを期待した。しかし今は違う。あなたは「べき」でない時でも、価値があるのだ。自分が変わるということは、自分のいる世界が変わるということ。自分を不幸にする台本を捨てる勇気を。不完全な人間同士だからこそふれあいが生まれるのだ。自分で自分を軽蔑していることをまず認める。2022/12/08
ユーグ
0
作者と自分が被る。なので、子供時代の親からの扱いなどよーく分かる。作者は末子だが、これは、兄弟の1番上でも同じである。「お兄ちゃんなんだから・・・」と抑え込まれるのだ。そして、台本が着々と染み込んでいくのだ。負の台本から抜け出すのは、本当に難しい、辛い!!2013/06/26
赤穂幹太
0
育った環境で人生の台本を書いてしまうのは自分の力じゃどうしようもないから怖い2019/12/10