内容説明
「男性と一式の寝具で寝て何もなかった数の世界一」というのが、もしギネス・ブックにあったら、載れるんじゃないかと思う。大学生時代など、いったい何人の男性と寝ただろう、グーグーと。杉村くんとも畑さんとも寺沢くんとも藤堂くんとも清水くんとも、私はセックスしていないキスもしていない。手も握り合っていない。彼らと私は、男と女ではなく、中性と中性のつきあいだった――。享楽の都TOKYOに上京した、夢多き乙女が綴る、孤独で切ないけれど、明るくって元気な物語。
目次
あさきゆめみし
きみどり・みどろ
あおみどろ
東京シンデレラ
風と木の詩
虹にねがいを
はだしのマドモワゼル
にくいあんちきしょう
12人いる!
小さな恋のものがたり
レモンとサクランボ
ジュ・テーム〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
26
とても勇気づけられた一冊。恋愛において私もこんなに行動力があったら・・・。それ以外の部分でもとても共感できるツボがあった(どこかは秘密)。2014/03/04
naobana2
9
姫野カオルコ先生の爆笑エッセイ。 モテない女性は共感の嵐のはず!! 姫野カオルコ先生も乙女座のAB型とは。。。。 運命を受け止めないと。2014/02/05
天然素材
8
★☆☆☆☆(1) 姫野カオルコさんのエッセイ。話題の時代が違いすぎで、頭に入らず。流し読みです。2015/12/02
ハル
6
軽いエッセイのつもりで読みはじめたが、なんだか気が重い。結局作者はイタせたんだろうか?31歳までの話だけど、そっから先の本はないのかな?2022/01/23
kohei1813
5
姫野カオルコは面白い。30歳の頃の著者の告白本なのだけれども、家庭もちょっと変わっているし、処女であることを告白するのも変だし、街を歩けば変態に巡り会うというのも普通人ではまずあり得ない。読んでいるうちに松本零士の「男おいどん」を思い出した、著者が女おいどんのように感じられた。各章の題が少女マンガになっていたが、内容はあまりマッチしていなかったように思う。かなり前の作品だが、直木賞をとって少しは幸せになったのだろうか、余計なお世話でこれまでも十分幸せですというに決まっているような気はするが。2014/03/12