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内容説明
一九六〇年代に、新劇を否定するかたちで現れた小劇場運動があったか、その後、つかこうへいを嚆矢として奔出した新しい小劇場運動は、より多くの若い観衆に熱狂的に迎えられ、それらは社会現象としても大きな動きとなった。そして今や、そうした小劇場出身者が商業演劇や、映画、TVへと進出している。本書は、つかこうへい、野田秀樹、鴻上尚史の三人を中心に、七〇年代から八〇年代にかけての演劇とは何だったのかを探る。
目次
第1章 「60年安保」のあと、「若者文化」は炸裂する
第2章 つかこうへいが、演劇を大衆化する
第3章 「カッコウいい」野田秀樹の登場
第4章 鴻上尚史は、若者の感性を刺激する
第5章 「何となくクリスタル」な80年代の演劇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨー
2
野田、つかは勿論のこと 鈴木さんや唐さんたちの 演劇活動がどう現在に繋がるか、 また彼らの仕事ぶりを 世代でない自分が少しだけ わかった気がします。2016/11/22
mstr_kk
2
再読。60年代以降の小劇場についての軽いまとめです。あまり深い分析ではありません。2014/12/18
Yurith
1
なんとなく知っていた「小劇場界の大物」を系統立ててさらいたくなり読了。時折時代が前後して考えるものの、なんとなく知っていたこともあってかすごく読みやすかった。寺山修司以降の界隈の歴史と空気感を軽くおさえることができる。2017/12/04
Tan Tan
0
小劇場の芝居の黎明期的なところから、自転車キンクリートや横内謙介さんの扉座の前身の善人会議までをどんな背景がそれぞれの劇作家や演出家にはあったのかを5つの章にわけてわかりやすく書かれています。 こういうことを踏まえて各戯曲読むとまた感じ方が違うかも。2017/08/14
unterwelt
0
80年代の演劇史は私が知らないだけかもしれないが、本があまり出てないので参考になった。ただ、演劇というのは初演が行われたときの時代の空気を含めて作品が理解できるのでは、とも思いました。2016/02/13