内容説明
村の金持、こたつを作ると、村の者めずらしがり「隣の与次兵衛どんのところでは、畳を四角に切って四本柱を立てて組み、天井をつけた。あれは何じゃ」といって見に来る。あとから行った者、帰ってから「残念な、遅かった。もう布団をかけて見せなんだ――(こたつ)」。江戸時代、人々に愛され語りつがれた艶噺、こっけいな話を、当時の気分を伝える訳文で送る、ひとつの「生活史」。今に使える笑いのいろいろ。
目次
とかく人というものは
愚か村ケッ作集
てんやわんや
過ぎたるは及ばざるがごとし
愚か村紳士録
がめついやつ
小咄論理学
見たり聞いたり試したり
ずるいやつほどよく眠る
女ごころ
この親にしてこの子
そうは問屋が
しょうばい商売
笑話国綺譚
狂想曲
わが胸のそこのここには
物は言いよう
口は禍の門
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