内容説明
人間の顔は、時代を象徴する。幸運と器量に恵まれて、世界を揺るがせた歴史上の大人物たち――ペリクレス、アレクサンダー大王、カエサル、北条時宗、織田信長、西郷隆盛、ナポレオン、フランツ・ヨゼフ一世、毛沢東、チャーチルなど14人を辛辣に優雅に描き、真のリーダーシップとは何かを問う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
82
歴史上の著名な人物についての塩野さんの意見が語られていてかなり面白い批評だと思いました。14人の人物ですが日本人が4名います。また各人の彫像や肖像画などがカラーで納められているのもサービスです。やはり、コシモ・ドゥ・メディチやアグリッパの項になると塩野さんの筆の進みも違いますね。2015/08/11
HIRO1970
46
⭐️⭐️⭐️塩野さんの作品は初めて手に取りましたが、かなりの確率で面白い事は何故か解っていました。30年程前の作品なのですが、何故著作が多数あり、読者が多いのかよく分かりました。実にハキハキした気風のいい言い切り型の文章で、多少補足すると舌鋒鋭い毒舌な自論展開をする方でした。この感じだとかなり敵をつくるのはお得意な印象です。複雑な分かりにくい歴史的な現象を素人にも分かり易く紐解かれるかなりの手練れとお見受けしました。男性以上に男らしい本音がバシバシ出てくるので、塩野さん中毒症状も止むなしだと思われました。2015/05/09
井月 奎(いづき けい)
43
塩野七生の筆の冴えはどうでしょう。ここにあげられた男、十四人は彼女の筆により血を与えられて、体温を保ち活力をみなぎらせて躍動します。自らが命を吹き込んだ男たちを、あるものは恋い焦がれる相手として、あるものは愛人候補(塩野の愛人、である)として、そして偉大な為政者として行動させます。その時には塩野もいろいろな女の面を見せるのですが、それが可愛らしく、またさっそうとしていて実にいい女なのです。そのいい女の塩野七生が書く男たち、いや、面白くないはずがありません。読めば快哉を抱くこと間違いなし。な本です。2017/03/29
ふろんた2.0
25
西洋史、イタリア史をずっと追い続けた塩野さんが取り上げた日本人は興味深い。特に織田信長はそこを評価するのかと驚き。時々、乙女チックになるのがなんとも。2015/04/18
宵待草
24
古今東西の歴史に名を残す14人の男達について、聡明な知識人の塩野七生さんが其の独特な語りで読み込ませる一冊、、、各々の人物を七生さんらしい優雅さで、時折には辛辣に語る男性論は読み応えがあり、85ページからの『千利休』は信長や秀吉との相関関係が判りとても興味深い、149ページからの『コシモ・デ・メディチ』も成る程と頷く、、、其れにしても七生さんの様な本当の意味での自立をした大人の女性には、憧れて心からリスペクトします。千利休の箇所を読み、久し振りに野上弥生子の『秀吉と利休』を再読したいと思わされました。2020/10/10
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