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内容説明
つねに歴史の最前線で社会と格闘してきた著者が、文学の父と慕い、人生の師と仰いだ室生犀星について綴った文章の集成。「犀星観はあるがままの、あつたがままの犀星に即しなければならない」。四十年におよぶ親交に裏打ちされたその語り口が、人生的でありながら幻想的で唯美的、天衣無縫な前人未到の境地に達しえた文学者の生涯と人物像をあざやかに描きだす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月
9
正直Ⅰ部を読んだ時に、その坦々とした流れにこれは見誤ったかなと感じたが、Ⅱ部・Ⅲ部へ続く内容は期待通りで、知りたかった中野重治から見た室生犀星がそこに描かれており、とても興味深い一冊だった。「驢馬」との関わりのほか、印象深い話が多い中、葬儀での弔文、正宗白鳥と佐藤春夫、特に佐藤春夫の弔文は犀星を知る人の心を揺り動かさずにはいられない。そして堀口大学の詩。今日3月26日は犀星の命日(没後53年)、一読者として心からご冥福をお祈り申し上げます。 2015/03/26
つばな
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https://twitter.com/tsubanya/status/10843074317551083522019/02/27