PHP文庫<br> 日本人とは何か。 〈上巻〉 - 神話の世界から近代まで、その行動原理を探る

個数:1
紙書籍版価格
¥662
  • 電子書籍
  • Reader

PHP文庫
日本人とは何か。 〈上巻〉 - 神話の世界から近代まで、その行動原理を探る

  • 著者名:山本七平
  • 価格 ¥599(本体¥545)
  • PHP研究所(1992/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569564609
  • NDC分類:210

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

日本は有史以来、さまざまな国の文化や制度の影響を受けてきたが、その導入にあたっては単なる模倣に終始せず、一つ一つ日本に合った独自の形に同化・発展させてきた。上巻では、古代から中世の歴史の中にその検証を試みる。即ち、かな文字や律令制、鎌倉仏教、武家政治、一揆などの諸相に日本の独自性を丹念に探り、同時に日本人のアイデンティティをも浮き彫りにしていく。“山本日本学”の集大成といえる渾身の力作。

目次

プロローグ 『大勢三転考』の日本―伊達千広が描いた歴史観<br/>第1部 「骨の代」から「職の代」へ(日本人とは何か 文字の創造 律令制の成立 神話と伝説の世界 仏教の伝来 〈民主主義〉の奇妙な発生)<br/>第2部 「職の代」から「名の代」へ(武家と一夫一婦制 武家革命と日本式法治国家の成立 武家法の特徴 エコノミック・アニマルの出現 下剋上と集団主義の発生 貨幣と契約と組織―中世の終わり)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aa

5
タイトルにあるとおり、日本人のアイデンティティについて、歴史を紐解き語られていく。大きな流れとしては、骨→職→名の時代への変遷。日本における多数決の変遷など、目から鱗な事実が多かったし、日本の根本に根ざしている考え方がわかりやすく書かれていて、納得してばかり。そして、これまで読んできた本の要素も出てきて、そのつながりが楽しい!改めて、日本のオリジナリティとはと考えさせられるこの本を、元号が変わったこのタイミングで読めてよかった!2019/05/06

papacy

2
【日本文化はかな文化】中国から律令制度を輸入する時、日本ではかな文字が生まれ、かなへと置き換えられた。辿れば、中国では科挙試験に合格した人が権威と名誉を手に入れるので、庶民を寄せ付けない難解な漢字に権威を持たせていた。一方、日本人は文字を意思疎通・記録の手段と割り切ったため、庶民に通じる仮名を重宝した。おかげで、下級士族をも含めた緩やかな安定政治が進み、奈良~平安期にかな文化が花開いた。試験ではなく世襲での職位継承が日本では色濃くなったが、仮名が日本人の思考・人格の現れである事は間違いない。やや難解な書。2016/10/29

しんさん

1
2020年に世界中の人をお迎えするにあたり、日本を学び直す。日本の民主主義の原点=多語毘尼→貞永式目(1232)→国人一揆。武士=土地の所有権を主張し、貨幣を定着させたもの。平清盛=貨幣を輸入するという独創的発想。一揆は人を個人にし、貨幣は人を大地から遊離させる。その不安定さが室町時代。めちゃくちゃ面白い。再読。2019/04/20

i-miya

0
1989.09.00刊行 『大勢三転考』の日本 伊達千広が書いた歴史観 ○ 日本の独創性 伊達千広  陸奥宗光の兄 1802-1877 紀州藩士 紀伝体・・・『史記』 編年体・・・『資治通鑑』 骨の代・・・かばね 職の代・・・つかさ 名の代・・・な 「骨・職・名」の区分の新しさ 氏族制の時代 律令制の時代 幕府制の時代 骨→職・・・681 天武10年 飛鳥浄御原令 701 大宝律令 職→名・・・1185 頼朝、六十余州総追捕使 第1部 「骨の代から職の代へ」2007/08/31

宇和島太郎

0
候文がなかなか苦労させていまいち頭に入ってきませんでしたが、日本は昔から合議制の体制であったことわかりました2023/03/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22239
  • ご注意事項