内容説明
ゲーテとの往復書簡を創作した女流作家、日本人も知らない日本の文豪ハレス・レンノスケ、偽のシェイクスピア劇を書いたロンドンの天才少年など、文学史の余白にのこる文学的変装の名優たちや、古文書や手紙を捏造し世界を瞞着した、仮面の作家たちの名演戯。
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目次
プロローグ 千の仮面舞踏会
Haresuはまた来る―エーゴン・フリーデル
サタンの偽者―ヴィルヘルム・ハウフ
蚤と才女―ゲーテ偽作とベッティーナ・フォン・アルニム
天使と悪党の間―トマス・チャタトン
シェイクスピアを作る少年―W.H.アイアランド
偽温泉誌漫遊記―ルートヴィヒ・ホフマン
フランス万歳―ヴラン・ドニ・リュカvs.M.シャスル
ある錬紙術師の冒険―コンスタンティン・シモニデス
歴史を偽造する男―フリードリヒ・ヴァーゲンフェルト
王妃の真筆―マリー・アントワネットをめぐる偽書簡
寸借詐欺師キリスト―マリー・ルイーゼ・ブラウン
20世紀の錬金術師―フランツ・タウゼントvs.ハワード・ヒューズ
肖像ノイローゼ症候群―ディプロマ詐欺師たち
ボヘミアの薔薇―ケーニギンホーフ手稿
贋物創始―ウラ・リンダ年代記
中世貸します―コンスタンティヌス大帝贈与
偽書検閲官の偽書―ウィテルボのアンニウス
エピローグ 顔のない偽書作家