内容説明
東京の郵便局を襲ったピストル強盗。その凶悪犯が、山間の村で暮らす姉妹の前に現われた。風呂、食事そして女体……ある理由のため、男をもてなす女たち。――三角関係の果てに、男を殺そうとする女。――夫を殺され、傷心の旅に出たが、偶然犯人の男と出会ってしまった女。――殺人などの事件に女性が深くかかわる八編のサスペンス。女性の内面を鋭く抉る傑作推理小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浅木原
1
60年から76年に発表された女絡みのミステリ8編。アカギの例のナレーションが頭をよぎる物価とか、女性観とかに時代を感じるけれど、収録作はなかなかいい感じ。巻頭の二段オチが鮮やかな「媚薬の報酬」、思わぬ展開と皮肉な結末が冴える「殺してやりたい」、ふがいない夫の秘密がなんともはやなラストに辿り着く「窓をあければ風が」あたりはなかなかの秀作。不倫相手が死んだあとにその妻を殺した女の独白「愛をむさぼる」も謎に対してオチがあっけないのが惜しいけど好き。笹沢作品読もうという気になったので初期作品探しますかね。2015/01/28
アルゴン
0
★★★ 展開に驚かされます。さすがに30年以上前の作品なだけに、描かれている女性像が古めかしい気はしますが。2017/02/06
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