文春文庫<br> ダイヤモンドダスト

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文春文庫
ダイヤモンドダスト

  • 著者名:南木佳士
  • 価格 ¥509(本体¥463)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
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  • ISBN:9784167545017
  • NDC分類:913.6

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内容説明

火の山を望む高原の病院。そこで看護士の和夫は、様々な過去を背負う人々の死に立ち会ってゆく。病癒えず逝く者と見送る者、双方がほほえみの陰に最期の思いの丈を交わすとき、時間は結晶し、キラキラと輝き出す……。絶賛された第100回芥川賞受賞作「ダイヤモンドダスト」の他、理想の医療に挫折し、タイ・カンボジア難民キャンプ地での特異な体験に活路をもとめる医師と末期癌の患者として彼の前に現れたかつての恋人との日々を描いた「冬への順応」など短篇四本を収録する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

251
第100回(1988年)芥川賞。 病院勤めをしながら、実直に生きる和夫の 日々が心に残る作品である。 和夫の村で生きる人々の佇まいが 勤勉で 心地よい。人の世のはかなさが 凛として心に染みる、作品だった。2017/12/11

ヴェネツィア

232
1988年下半期芥川賞受賞作。本書には受賞した表題作のほかに短篇を3篇を収録する。これらの3篇はいずれも、著者のカンボジア難民キャンプでの経験を踏まえたもの。もちろん、これらも基本的にはフィクションだが、表題作はより小説としての構想を持って書かれている。手法そのものに斬新さはないが、個性は十分に発揮されている。特に著者が現役の医者であることもあって、日常の中で日頃は意識することのない「死」が、尊厳を持って描き出されている。最後は、ダイヤモンドダストの透明なイメージと共に、読後は静かな余韻と感動に包まれる。2013/07/10

新地学@児童書病発動中

145
南木佳士の初期短編集。今度再読して、初期の頃から同じスタイルで小説を書いていたことに驚いた。それだけ完成したものを持った作家だったのだろう。「地に足をつけて発言したい」という後書きを読んで、なるほどど思った。私が南木さんを好きなのは、この地に足がついた感じに惹かれているからだ。医者という職業は地に足がついていないとできないと思う。小説に多く出てくる「死」は一番地上的なことだと思う。その死を凝視するこの作者の視線は諦観と優しさに満ちている。これからのこの作者の作品を繰り返し読みたい。2016/05/29

chimako

110
芥川賞受賞作とは知らずに手に取った1冊。表題作の他の3編はカンボジア難民医療に従事した経験をもとに書かれている。短編だが読 みごたえがある。表題作「ダイアモンドダスト」は男ばかりの家(父・自分・息子)におこった出来ごとが主人公の同級生や末期ガンのアメリカ人宣教師をスパイスに描かれる。自分が森の中に立っているような秀作。最後の情景は、今生きる者と死ぬ者との断然たる違いを見せる。南木氏の経験も土地も家族も巻き込むような小説は派手さはないが胸に沁みる。時代や流行に傾かない作風で好きな作家。『トラや』を読みたい。2016/08/18

s-kozy

107
南木佳士さんの作品を読むのは「医学生」に続いて二作目。表題作を含む4編からなる短編集。いい作家ですね。臨床医だから得られる「死は誰の前にも平等」という実感が見事に作品に昇華されている。巻末の加賀乙彦さんとの対談もよかった。他の作品も読んでみよう。もっと早く出会いたかったなぁ。2015/04/27

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