中公文庫<br> 霧の聖マリ ある生涯の七つの場所1

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中公文庫
霧の聖マリ ある生涯の七つの場所1

  • 著者名:辻邦生【著】
  • 価格 ¥662(本体¥602)
  • 中央公論新社(2011/12発売)
  • 中央公論新社 GW特大フェア ポイント40倍!(~5/12)
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  • ISBN:9784122018761

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内容説明

幼い心に異性への淡い憧れを芽生えさせて逝った美しい女性、異郷で謎の死を遂げる老亡命者――。独立した挿話はいつしか絡みあい、一枚のタピスリを織りあげてゆく。昭和初期から一九七〇年代まで、世界各地を舞台に展開する野心的連作第一集。

目次

亡命者たち
雪の前雪のあと
女たちの館
落葉のなか
霧の聖(サント)マリ
北海のほとり
ロザリーという女
坂の下の家
鉄橋
帰ってきた人
燕のくる町
海のむこうからの手紙
暮れ方の光景
風雪

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はりーさん 

7
欧州時代と幼年期時代とが交互に短編が綴られている。作品自体は30年以上前のものではあるが、今読んでも全く違和感を感じることはなかった。これは作品の土台がしっかりしているのと、文章が綺麗だからだろう。辻邦生さんの作品は今作が初だったのだが、これからは他の作品も手にとってみたい。2015/05/06

まりこ

5
海のむこうからの手紙の篠ちゃんの話が印象的。鉄橋も面白かった。1話短編でも面白かったが、オムニバスのようにも読める。それぞれの色番号を横に並べても1つのストーリーになるように作ったらしく、凄いなと思った。2019/02/12

りーよ

4
平凡とは言いがたいが、大きな事件があるわけでもない時の流れの中で、人々の生活、人生や土地の光景を美しく描き出していく。主人公の日本での幼少期とヨーロッパでの旅が交互に描かれているが、短編としても長編としても読める面白い作品。2020/02/13

金木犀

0
1992.2初版2009/05/31

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