内容説明
突然轟音とともに弾丸がマイクロフォンから発せられ、ロス・クレグソーンの顔に襲いかかった。壇上に倒れた彼は何か言いたそうだったが、弾丸が入った口からは血が溢れるだけだった。しかし、ロス・クレグソーンは最後の力を振り絞った。彼は死を前にしてなお何か伝えようとするかのように、司会者の手から陶器の大鴉像をもぎとり、それを壇の床に打ち砕いたのだ! 死のメッセージ“砕かれた大鴉”とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
30
ミステリ作家の内幕を描く興味と、犯人が探偵側の先回りをして命を狙うサスペンスで持たせているけど、ほとんどテレビの2時間サスペンスで、ミステリとしては中編ぐらいならまだ…という感じ。賞を取った作家でもお金が無いというぶっちゃけや、現実の作家の名前が出てくる楽しみは確保されている。しかしダイイング・メッセージが捻りのない知識勝負では読者がどうしようもないよな。衆人環視での殺害方法や容疑者の絞り込みにミスリードを効かせた”意外な犯人”は一応成功しているとは思う。2017/10/02
pusuke
1
うーん、、、直接的な証拠がないような、、、2022/07/31
kanamori
0
☆☆☆2014/09/21