新潮文庫<br> ふたり

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新潮文庫
ふたり

  • 著者名:赤川次郎【著】
  • 価格 ¥528(本体¥480)
  • 新潮社(2011/10発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101327181

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内容説明

お姉ちゃんは高校二年までしか生きなかった。でも、私が来年高校一年になり、二年になり、三年になったら、私はお姉ちゃんの歳を追い越してしまう。それでもお姉ちゃんは、ずっと私の中にいてくれる? 死んだはずの姉の声が、突然、頭の中に聞こえてきた時から、千津子と実加の奇妙な共同生活が始まった……。妹と17歳で時の止まった姉。絶対泣ける、二人の姉妹のほろ苦い青春ファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佳蓮☆道央民

114
★★★★☆久し振りに本読了した。一ヶ月ぶりかな♪久し振りに一気読みしてなんかめっちゃ楽しかった‼やっぱり本って楽しいな♪いや、それにしても怖かったな。人間って怖いね。やっぱり怖いね。幽霊なんかより全然人間の方が怖い(笑)浮気した父親、荒れ狂った母親、それを見てる娘、事故で亡くなった娘、浮気女。何も解決しないで終わって消化不良だな~。やっぱり赤川次郎の作品は楽に読めるけど、軽いな。嫌いじゃないけどね♪姉妹愛は良かった‼哲夫と実加の話ももっと読みたかったな。もっと展開が気になった。展開が色々早すぎて2016/11/05

ゴンゾウ@新潮部

109
事故で亡くなった姉が妹のなかにやどってアドバイスをしてくれる。どことなく東野圭吾の秘密ににているかと思ったがとてもあっさりしている。親友の父親の死、友人の自殺未遂、クラブ活動でのいじめと母の心の病、父の愛人などとても深刻な事件が起こる割にはあっさりとしている。確かに苦悩を乗り越えて姉のようにたくましく成長していくのだが。もっとハートフルな内容を期待していたのだが。2015/09/10

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

98
高校2年生で死んだ姉は妹の中で生き続けた。少女の生きる道は穏やかなばかりじゃない。時に悪意に晒され傷ついたり、友だちとの別れを経験したり、亡くなった姉と比較されたりする。一つの身体の中で姉に見守られながら、少女はゆっくりと成長していく。大人に一歩近づいていくと、両親は必ずしも助けになるわけじゃないことを知る。彼らも一人の女と男に過ぎず、弱く流されてしまう小さな存在。いくつかの季節が過ぎ、いつの間にか姉の歳を追い越そうとしていた……。苦くて切ないファンタジー。読了したのは表紙が大島弓子さんの絵の版でした。2015/08/04

のんき

90
美加が中二のとき、高二の姉の千津子が交通事故で亡くなります。お姉さんがとってもよかったな。亡くなった姉が、美加を強姦から守ってくれたし、ピアノ発表会も助けてくれました。千津子は、亡くなっても妹が好きで、たった一人の妹が心配だったのかなあ。姉の助けもあり、美加は、たくましく成長していきます。素敵な姉妹でした。こんなお姉さんが、わたしにもいれば、いろんなこと相談できたし、心強かったのに!2017/11/06

うののささら

89
いつものかわいい女子高生が死んじゃう話だな。死んだ姉が妹のなかに生きている。よくあったような話の気がする。自分の人生は自分だけのものではない。親より先に死ねば家族にかける苦しみは死んでも死にきれない。不幸があると人の悪意によりやな思いもする。ただ死んだ人間のことは少しずつ忘れていく。いつも話していた心の中の姉も青春時代を生きるエネルギーに消えてしまう。赤川次郎昔ほど楽しめなくなったのは年かな。2022/06/21

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