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内容説明
水野忠邦の権力を背に負って天保改革を苛烈に実行し、蛮社の獄によって渡辺崋山らを死に追いやった鳥居耀蔵は、目的のためには手段を選ばぬ執拗な隠謀家であった。儒者の司・林家出身の耀蔵にとって、洋学は夷狄の宗教・思想にほかならず、この侵入を防ぐためには詐術もスパイ工作も厭うべきものではなかった。前半生、「妖怪」と恐れられ、後半生、二十三年間の幽囚にも屈しなかった「悪党」の、残忍酷薄にして豪邁な生涯を活写する。
目次
序に代えて 悪党論
天保の改革と鳥居耀蔵
天保の改革と中身
水野越前守の登場
蛮社の獄
矢部定謙の追放の陰謀
鳥居甲斐とその一派の審問
渋川六蔵・後藤三右衛門の審問と判決
鳥居甲斐の審問と供述
幽囚23年



