内容説明
白い砂と蒼すぎる海の中で今、危機に瀕する珊瑚礁を憂える沖縄の女。嵐に荒れる夏の終りの北の海辺にふいに現われた酒場の女。南国のホテルで白い貝を手に踊る異国の女。そしてもう二度と見ることのできない青春の日の海でつむじ風のような恋をした少女…。潮の香りとともになつかしく浮かび上がる女たちの肖像。海と風と女の忘れ得ぬ物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
44
椎名誠さんが訪れた先での海と女性にまつわる物語。 登場してくる女性とは若干の横恋慕はあるものの下心や色恋沙汰はなく、読後感はすっきり爽やか。 やっぱり海はいいな。海の見える景色、海の見える生活に憧れてしまうな。2016/05/22
たーくん
10
再読→→→白い砂と蒼すぎる海の中で今、危機に瀕する珊瑚礁を憂える沖縄の女。嵐に荒れる夏の終りの北の海辺にふいに現われた酒場の女。南国のホテルで白い貝を手に踊る異国の女。そしてもう二度と見ることのできない青春の日の海でつむじ風のような恋をした少女…。潮の香りとともになつかしく浮かび上がる女たちの肖像。海と風と女の忘れ得ぬ物語。 2018/10/21
そうたそ
8
★★☆☆☆ 様々な地、海のある場所で出会った女たちとのエピソード。叙情的な味わい溢れる作品で、どこか懐かしさすら感じる読み心地。ただ、何か起こりそうで起こらないままあっさり話は終わるので、物足りないとも言える。気持ち落ち着けたい時にはちょうどいい一冊ではあるかもしれない。2024/10/30
mina
4
図書館本。模試に「3分間のサヨナラ」が出てきてとても面白かった。恋の続きが気になり、受験が終わってから、急いで図書館に予約を取り借りました。でも、続きというほどのものはなくて、少し残念でした。2017/03/12
鳴杜水月
2
夏に良さそうなタイトルと思い読んだ。時代が違うのだろう、と思ったものの、女性がまるで違う生き物のようだった。主人公(たち?)にとってなにか益があると美しい人だ、といった描写が入る。他の男性の感情は伝わってくるものの、女性たちの感情だの思いだのはあまり伝わってこない。コロナ禍のテーブルを隔てていたアクリル板のように、同じ空間にいるにもかかわらず少し遠い存在。私が女だからこう感じたのだろうか。2025/07/13