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内容説明
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一九三六年に刊行されたケインズの「雇用・利子および貨幣の一般理論」は、三〇年代の大不況に対処しえなかった経済学の危機に対して「有効需要の原理」「流動性選好説」 などを提唱して解決策を示す、革命的な書であった。しかし、その難解さゆえに様々な解釈が可能であり、読む側の国家観、歴史観ひいては倫理観が賛否を左右することになる。一冊の書物がひき起こした論争、社会科学における転向等を通して経済学の課題を問う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
63
根井先生の若いころの著書で、かなり気合が入っている気がします。大学院を出てからまだ時間がたっていないので、自分の研究で問題となりつつあるところを掘り出しています。ハーバードにおけるケインズの立ち位置やケンブリッジとLSEでのケインズ理論の扱いなど知的好奇心を起こさせてくれます。2015/09/26
walwal
2
ケインズ(経済学)そのものに焦点を合わせるのではなく、当時の状況、ケインズのライバル(ハイエク等)、弟子の言説に焦点を当て、ケインズ経済学(とその課題)を描き出している。/とにかく横断的な内容なので、やや散漫な印象を受ける。/本書でもケインズ経済学の概要は解説されているけど、ケインズ経済学の解説書も読んだほうがいいと思う。2011/09/11
脳疣沼
1
なんか難しかった。経済学の知識がある程度ないと読めない。2018/04/14