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内容説明
世紀末から一九二〇年代、パリの文壇にあった二人の作家は、政治思想や倫理道徳の価値基準とは無縁の世界を生き、書き綴った。それが過ぎ去った時代の証言としてたえず読み返されるのはなぜか。小説だけがすくいとることのできる時代精神のありよう、すなわち「風俗」があざやかに映し出されているからである。本書は「風俗を反映しつつそれ自体が風俗的存在でもある文学」という観点から作品を読み、時代の中に位置づける試みである。
目次
第1章 出逢い(プルーストからコレットへ―一通の手紙 女たちの風俗 2人のココット、2人の作家 サロンの風景 プルースト、コレット、ウィリー)
第2章 男と女(『バイロイトとホモセクシュアリティ』 小説に描かれた性風俗 風俗の中の作家 ソドムの地獄 神々の黄昏)
第3章 世紀末から1920年代へ(アンドレ・ジッドの手紙 コレットの「失われた時」 プルーストのスポーツ娘と「新しい女」コレット 身体と言葉 1920年代の娘たち、あるいは『牝猫』)
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