内容説明
「社長が殺されたってのは、俺が殺されたってことでもある」村岡は雇い主の高成を殺した男を追う。数億の金をめぐって、ナイフが、匕首が、銃弾が飛びかう。武器は己の肉体。――敵と味方が交錯し、過去のある男と女が愚者の街を走る。老いぼれ犬・高樹がつぶやいた。「けものは勝手に走って死んでゆく」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よかちん
4
男二人の信頼と友情、それに老いぼれ犬・高樹がからみ、展開するハードボイルド小説。たまに読むと懐かしくてよい。。2022/07/09
ツカモトカネユキ
2
1987年の作品。対立する二人を軸にその周りの男たちがうごめきます。タイトルの愚者とは、対立する二人なのか、うごめく男たちなのかと思いますが、確かに登場人物でうまく立ち回る人はあまり出てきません。周りが敵だらけのなか銃撃によりラストを迎えますが、少し物悲しいです。その後には虚しさしか残りません。挑戦シリーズでの老犬、高樹刑事が登場します。久々の出会いで少し印象が若返りました。老犬シリーズは、これから追っかけていきます。2019/10/10
Yoshio Yamada
2
一気に読んでしまった。。。 「社長が殺されたってのは、俺が殺されたってことでもある」このフレーズ好きや。2014/02/18
yi
2
ザ・ハードボイルド。性に合わずなかなか読み進められなかった「探偵はバーにいる」の直後に読んだためか、非常に読みやすく感じ、あっという間に読了した。男どうしの友情や信頼を軸に物語は進み、疾走感のある展開で飽きさせない。車や酒、煙草等の小道具の使い方にも嫌味がなく、物語にスパイスを利かせていてよかった。ラストには好き嫌いがありそうだが、個人的には、嫌いではなかった。2012/12/24
ふっちゃん、男性60歳代(乱読書歴50年)→70歳になった。
1
ハードボイルドっぽい物、警察物、探偵物、いろいろ読んでいるが、北方さんの本は、派手な設定は無いが文章でグイグイと読む人の心を引っ張って行く。言葉、文章、文体、これらで終わりまで引っ張られて読み終わる。 高成と云う裏世界で何をしているのかわからないボス。その下で、運転手兼ボディガードをしている村岡。敵対する小山によって高成が消された。ボスである高成を殺られた村岡、自分の存在そのものであった高成をやられたら、やり返すのが自分の仕事と、全てを賭けて小山を消しに行く。【4.8】2021/05/03




