講談社文芸文庫<br> もう一つの修羅

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講談社文芸文庫
もう一つの修羅

  • 著者名:花田清輝【著】
  • 価格 ¥891(本体¥810)
  • 講談社(2011/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061961166

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内容説明

常に現在を超えインターナショナルであり続けること。強靱な思考とダイナミックな論理の滲透力――そして何よりも明晰・華麗なレトリック。忌憚のない鋭い批評ゆえに同時代に敬遠された文学者花田清輝が、時間の流れの雲間から、今再び輝き出す。血と暴力を象徴する“修羅”を転倒し、“もう一つ”の言葉の“修羅”の世界を開示する知的快感溢れる力業!

目次

「慷概談」の流行
公家的なものと武家的なもの
維新の暗殺者
ユーモリストの眼
幕末太陽族
日本人の感情表現
怒りとはにかみ
スパイ礼讃
現代史の時代区分
風景について
為朝図
犬夷評判記
『廿四孝』をめぐって
もう一つの修羅
『平家物語』の思想
ものぐさ太郎
御伽草子
役の行者
モラリストとはなにか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミスター

0
よく言えば落ち着いた文章だが、悪くいうと『復興期の精神』にあった荒々しさは無くなって、当時の回顧などをしている老いたあとのテキストだろう。花田清輝はナショナリズム=一国主義的な敗戦の特権化を批判して、インターナショナルな中国革命を中心に据える見方を推奨している。花田はたしか北一輝を評価していたと思うが、ここで描かれている榎本の姿は妙に北一輝、というか2.26事件とかぶるところがあるが、どうだろうか。2020/07/06

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