内容説明
ニヒリズムの黄昏に包まれた現在の生はいったいどんな歌を歌うことができるだろうか──。絶対的観念の終焉を追認した初期3部作から、倫理の宙吊りに耐えて単独生活を営む主人公を描く現在まで、村上春樹のテクストの内的構造を分析する。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
はしがきI 鼠と「僕」の一九六〇年代──『風の歌を聴け』から『羊をめぐる冒険』へ 糸井重里の「変節」・村上春樹の「怒り」 羊の正体と夏の光 鼠の病い 探索と発見のイロニーII 「人工知能」の冒険──『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 生きることを限定して 欲望する「人工知能」 強いられたイメージとしての街III 排閉の論理を越えて──死者と『ノルウェイの森』など 「コミュニケーションがないんだ!」 欠如を欠如として 単独生活スタイルIV ニヒリズムの黄昏にて──『パン屋再襲撃』から『ダンス・ダンス・ダンス』へ 純粋な穴掘りに耐えられるか 特権的ニヒリズムの崩壊 氾濫する数字の「意味」
-
- 電子書籍
- サイ:テイカー -二人のアルテミスー …
-
- 和書
- 教育の比較社会学



