内容説明
友人主催のパーティーで、ゆかりは岩谷と知り合った。岩谷の落ち着いた物腰に惹かれ、恋の炎が燃え上がる。だが、それが恐怖の始まりだった…。毎夜彼と電話で話すにつれて、彼女の心によぎる恐ろしい疑惑…。岩谷とは何者なのか!?直木賞受賞の女流が鮮烈に描く、サスペンスの傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白のヒメ
41
好感を持たれるのはいいけれど、あまりに度を越して真似してくる知人がいたことがある。着るもの、髪型・・。あれはまだ自分という人間が確立していない若い頃独特のものなのかもしれない。そんな思い出を彷彿とさせた乃南さんの小説。固定電話が主役だから、やはり全体的に物語が古臭く思えるのはしょうがないけれど、やはり生きた人間の狂気というのは怖いものだと再認識。テンポよく読める。蒸し暑い夏の夜にお勧め。2019/08/08
wanichan
41
過去に深い傷をおっているゆかりが、クールな雰囲気の岩谷に惹かれていく。たまに態度が違う彼に翻弄されているゆかりに、そんな恋愛は止めた方がいいと何度も思った。これは恋愛小説なのかなと疑り始めたころに、突然ミステリー色が濃くなり、それからは怖くて一気に読み。携帯も着信拒否や通知機能もない頃の電話だから、こんなに恐怖に感じるんだろうな。2016/05/30
坂城 弥生
29
もっとホラーっぽい話かと思っていたら日常サスペンスみたいな感じ。普通のOLが恋をして、という話で、派手さはないけど、面白かった。2019/08/02
Yu。
28
想いを寄せる目の前にいる彼と電話での彼はホントに同一人物なのか。。。 過去の失恋を引きずる主人公の新たな恋に対する不安感を煽る奇妙な会話の食い違いが次第に彼女を追い詰めていくといったスリリングなサイコサスペンスなのだが、絶えず理解者が周りにいるという主人公の守られ感も強く表れてるぶん緊迫感が損なわれてしまうのが残念なところ…。2015/10/12
Qちゃん
22
前半は恋愛もの?と少し残念な気持ちになったけど、後半からは違った!急に面白くなって一気に読み終えた。乃南アサさんは、切羽詰まるシーンがとても上手い!予想以上に怖く感じた後半。携帯のない時代だからこそ怖く感じるだろう。最後はスッキリ終わる内容。軽く楽しめた読める一冊でした。2016/10/05
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