内容説明
平田結美と森口容子は幼稚園からずっと一緒の仲良しコンビだった。20年後、律儀でしっかり者の容子は刑事に、早くに両親を亡くした結美は明るくがんばりやのОL、実は腕利きの殺し屋になっていた。そして一人の男の命をめぐって、守る側とつけ狙う側とに分かれてしまった。皮肉な運命が、親友二人を対決に追い込む……。愛と友情をほろ苦く描く長編ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
115
幼稚園のときの同級生。大人になったら片や刑事、片や狙撃者。2人が男性ならありがちな物語。二人が女性であるところが赤川次郎流。狙撃者の妹、刑事の部下を巻き込んでの、どたばた悲喜劇。銃とバイクと悪夢。その割に最後まで暗くならない。2013/12/05
事務所ひとり
11
マジかーっ!?と言うようなラストでした。途中コメディタッチでもあったから、どうにかハッピーエンドになって欲しかった。2012/04/18
なえ
8
幼馴染の女性お二方。 方や刑事、方や殺し屋。 そこに待ってる運命は...!? 妹のために殺し屋になる他に方法はなかったのかな。 一郎のキャラに私の心は救われたよ。 切なかった。2019/01/14
読み人知らず
4
最初の出だしから面白かった。分厚い400ページの本だけどすぐに読める。最後は倫理を友情が突き破った感じ。中学高校生向けっかな2013/08/18
栗林
2
人にすすめるにはタイトルが少し恥ずかしいけれど、赤川次郎のサスペンスとして非常に面白い。会話の掛け合いはテンポよく、ときに愉快に展開する。結美の殺し屋としての面、容子の変にお堅い刑事としての面、互いに仕事を抜きにした親友としての面。こうした小説で重視してしまうのは刑事でなく殺し屋になるのだが、これも結美サイドの方が面白かったかな。妹のこととか。…で、あんな結末になるとはという感じ。強い女性の出てくる話はいいな。2015/01/25