講談社文庫<br> 真夜中の料理人

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講談社文庫
真夜中の料理人

  • 著者名:阿刀田高【著】
  • 価格 ¥555(本体¥505)
  • 講談社(2011/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061845350

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内容説明

北国から友人が送ってくれた鮭をめぐり、折り合いのわるい夫婦の対立が深まる。肉好きの妻、魚好きの夫、日常の不平をつのらせる妻、日常あたまの上がらない夫。仕方なく夫は包丁を買い込み、深夜のベランダで鮭を切るが……。人生の断面を巧みに描いて定評ある著者の、しみじみと怖い秀作11編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

108
阿刀田高7冊目。と言っても、これは若いときに読んだやつの再読。内容はすっかり忘れていた。◆短編の名手の11篇。誰もが陥る可能性のある日常に潜む恐怖。特に表題の『真夜中の料理人』は秀逸だ。折り合いの悪い夫婦の間で始まる諍い。妻は言いたいことを言うが、夫は黙って。。言い続ける妻。次第に妻の言葉に反応するが、窘める程度の夫。さらに妻からの仕打ちが重なった時。夫は真夜中の料理人と化す。恐い恐い。◆全体的にはもう少しホラー味があってもよかったかな。今回は比較的マイルドにブラック。2020/03/31

優希

92
面白かったです。人生の断面を巧みに切り取り描いた作品のブラックさが癖になります。怖さとユーモアが混じり合い、読み終えるとじわじわとくる感じがたまりませんね。どの作品も短編でありながらも濃いように感じました。読みやすいだけでなく、しみじみと怖さを味わう感覚が好みです。2018/02/27

優希

55
面白かったです。日常の断片を鮮やかに取り上げていると思いました。恐怖とユーモアが混ざり合い、じわじわとこみあげてくるものがありました。読みやすい中にブラックな怖さを潜ませた名作です。2021/11/10

16
多分すべての人の心にある凶器の部分、我慢の限度、殺人と日常のはざま。俺も今まで人を殺さないでこれたことは奇跡だと思う。本当、我慢だけの人生だ。2017/08/24

takaC

10
就眠儀式/フィルダ-ズ・チョイス/女友だち/運のいい男/道連れ/帰り水/冬子/深夜劇場/尾行者/南へ行った男/真夜中の料理人 (1989年10月読了)1989/10/10

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