ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 来訪者

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ハヤカワ・ミステリ文庫
来訪者

  • ISBN:9784150712549

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内容説明

オズワルド叔父はその巨万の富と大変な漁色癖で、昔から一族の伝説的存在だった。ある日、三十年絶えて音信のなかった叔父から、遺産と称して膨大な日記が送られてきた……シナイ砂漠での可笑しくも恐ろしい一夜の体験を描く表題作をはじめ、ストーリーテリングの鬼才が絶妙の筆さばきでつづる、四つの艶笑譚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ガットウ

19
★★★★4.3点。エロくてオシャレな短編集!面白かった。ベストは、やっぱり表題作。2023/03/10

夢の中で枕濡らし

13
4つの「性」にまつわるドタバタ短編集といった赴きで、ドタバタというわりには人生に致命的なダメージを負ってしまう結末はあるのだがそれこそこち亀のラスト1コマのような哀愁なしの君が笑ったそんな単純な活劇感ある終わりかたが素敵で爽快で、でもテーマもそうだが構造的に4つとも似ている気もするので「この話が一番好き!」とかはないが、でも僕は表題作の来訪者が最も恐ろしい結末で好きで、じゃあ前述の文と矛盾しているのだが人生とは矛盾を孕むもの、来訪とは自分を探すもの、こんなぬめっとした締め括りは逆ロアルド・ダール。2024/11/26

よっぴ

12
奇譚、短編集。。初めて作者の本を読みました。かなりブラックで破天荒な奇譚を封じ込めた短編集であり、洒落ている紳士な大人向けのお伽噺です。少し風刺の効いた艶物語が中心ですが、想像以上の展開で読者を振り回すでしょう。文章はシンプルな構成で、ベタベタしてなく好きなタイプです。登場人物ですが、暑い盛りにリネンのパンツ、寒い時はツイードのスーツ、雨が降ったらゴム引きのコート、そんな服装をしている紳士達と美しく着飾った女性達が目に浮かびます。実際には細かな描写は無いのですが、何故かそんな想像をしてしまう洒落た本です。2016/09/11

しんこい

9
再読。初めて読んだころは、このような若干アダルト風味で、でも肝心な場面はとばし、皮肉とユーモアが彩る話はきっと理解できなかったでしょう。冒頭と最後のオズワルド叔父ものが好みかな。最後の話は、”香水”と似た設定かと思いましたが、展開はむろん違いました。2015/09/21

Mzo

8
森博嗣のルーツ・ミステリィ100より…といいつつ、推薦文の内容をすっかり忘れて読んだら艶笑小説でした。「艶」の部分はまぁいいとしても(後で森氏の推薦文を読み返したら「上品な表現」とは書いてあった)、「笑」の方がなぁ。4作中2作はオチが正直私の好みではなかったです。2014/01/29

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