内容説明
「石田三成領地の鉄砲鍛冶を、我が味方につけよ」関ヶ原合戦前夜、徳川家康の密命の下、近江国国友村に潜入した美男美女ぞろいの伊賀忍者十名は、迎え撃つ石田方の甲賀者と死闘をくりひろげる。驚天動地の超絶忍法<蝿達磨><枯葉だたみ><穴よろけ>……。しかし、本当の困難は甲賀者との死闘の後に待っていた。味方につける鉄砲鍛冶たちは、ひと癖もふた癖もある異常性欲者で、伊賀忍者は性の秘術のかぎりをつくして務めを果たす。「忍法天草灘」「忍法甲州路」などを併録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
2
面白い。筋道はいつもと同じだけど。
ペペロニ
2
一度読んだことのある話ばかりだったけど、やっぱり風太郎は面白い。2013/08/24
紫
1
時代設定は関ケ原の戦いから幕末まで、山風忍法帖短編集であります。収録作四編中、三編は既読でしたが、二十年以上前に読んだきりなのに細かい部分までけっこう覚えていてびっくり。現在では三ヶ月前に読んだ推理小説の内容すら怪しいのに。いずれも忍者が登場する短編ですが、忍法合戦の爽快感はなく、超人的な能力を持ちながら陰惨でシュールな状況に翻弄される忍者たちの悲壮感が共通のテーマ。唯一未読でした『忍法小塚ッ原』は、シュールでオバカな忍法実験の数々と結末の唐突なオチがぜんぜん結びついていないような。星3つ。2018/12/23
cosx2
1
さすが山風。分かっていたけど、これはひどい。 2015/05/09
しんこい
1
神業のごとき忍法を体得していても、勝利や成功に必ず結び付くわけではないですね。2011/06/12
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