内容説明
映画をこよなく愛する「三毛猫ホームズシリーズ」の著者が、「ドラキュラ」、「また逢う日まで」から「ジョーズ」まで、古今東西取り混ぜて、銀幕への熱き思いをつづったエッセイ集。「怪奇映画事始め」、「拳銃片手に……」など、その知識の多さには圧倒されるばかり。撮影技術の話に感心したり、裏話に笑ってしまったり……そして、こんな映画もあるのかと初めて知った読者は、ぜひともその作品を見てみたくなるはず。映画って、こんなにおもしろい! と、思わず感じてしまいます。
目次
映画があって青春があった
三毛猫ホームズの映画館
半・映画通の映画日記(当るも映画、当らぬも映画;楽しきかなベスト・テン;ブラウン管という名の名画座;「さ」と「い」の違い;よってたかって映画好き;映画を読もう)
映像の申し子たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
74
再読。タイトルが紛らわしいが三毛猫ホームズシリーズ作品ではなく、赤川次郎によるシネマエッセイ集。書かれた時代が時代なので取り扱う作品がどうしても古い。しかし映画に対してこだわって言っていることは今でも通じる話しだし、批評としても的確で褒めている作品でもなるほどと思うような欠点を指摘していたりで鋭い。昔の作品でもソフトが流通している現在であるからこそ、現役の映画ガイドとして読まれるべき本に思う。実際私もこれに影響受けて見た映画たくさんあるし今読んでも楽しかった。2014/11/13
コットン
65
著者の作品は『幽霊列車』(ラジオドラマから知って読んだが、なかなか面白かったのを覚えている)のみ既読だが、これは一連の軽いミステリーものとは別の映画好きで豊富な知識も持ち合わせた1980年前後の映画に関するエッセイ。『ブリット』のカーチェイスの面白さ、その年のベストテンを選ぶことの難しさ、デビッド・リーンやヴィスコンティやウッディ・アレン監督などの作品についての言及が面白い。2020/07/23
くらげ@
4
(☆☆)赤川氏の好きな映画の話。古い映画が多く、ところどころ「??」だった。2012/05/17
ペコ子
3
三毛猫シリーズだと思いよんでしまった。笑 なかなか古い映画が多いので 知らないのが多かったけど機会があればみてみたい。 2019/10/16
hina
3
『テレビで見たからといって、原作を読んだような気にはならないで下さい。』2019/06/09