内容説明
一着の古いアロハ・シャツ。絵柄は〈虹の雨の木〉。陽に灼かれ風に打たれ、色褪せながらも愛されつづけたシャツの30年に及ぶ時代に沁みこんだ追憶を通して少女の心を描いた『虹を着ていた4人のロコ・ガールたちの短い物語』。人生の分水嶺ともいうべき晩に、ビリヤードの試合で自分を賭けた少女の物語『エイト・ボールを夜明けまで』。そして、年代物のギターを片手に、島中の虹の行方をSALEしている不思議な少女の物語『虹先案内人』。その他、ハワイを吹きぬける風の中で少女たちが紡ぎだす恋の物語・全8編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーシュランド
8
34年前の作品▼角川と光文社から半年毎に交互に出ていたものをせっせと買って読んでいた頃▼今回もホノルルを舞台にした物語を選んでみました▼230372023/05/29
青
2
ハワイを舞台に紡がれる8編の短編集。どの話でも登場する女の子は明るいだけじゃなくて、どこか切ない。ハワイが好きで、それでもハワイを出ていく決心をしている子も多い。舞台がハワイだからこそ、この切なさが引き立つんだろうなぁ。2014/10/09
読み人知らず
1
箸がうまく握れないがよかったな。切ない話を揃えた短編集。アロハシャツの話も好き2012/05/05